山林用の鋸である土佐鋸は、
木材集散地であった片地(高知県香美市土佐山田町・物部川の中下流域)を
中心にして生まれ、発展してきました。
この地で鋸を作る技術が導入されたのは文化年間(1804年〜1817年・江戸時代後期)と言われており、
鋸には片地の「片」の字をとり、鋸に入れています。
火床(ほくぼ=鉄を熱する炉)で材料を熱してやわらかくなったところを 鎚でたたき、鍛造(たんぞう)・整形していきます。 | ||
刃を荒研ぎします。 | ||
鉄を高温で加熱した後、水槽に入れて冷やします。<焼入れ> …鉄が刃物にもっとも適した性質になります。 そして再び鉄に熱を加え、さらにもう一度冷やします。<焼戻し> …粘りを持たせて割れにくくするようにします。 | ||
歪みを取ります。 | ||
鋼を磨いて艶をだします。 | ||
刃を鎚で交互にたたいて刃を振り分けます。 ぬか出し・刃の通りを良くするための作業です。 | ||
ヤスリで摺り上げて刃を付けます。 | ||
柄をつけて完成です。 |